兵庫県高砂市

2016年10月06



    標高差:275m
累積標高差:698m
Road Map :R2を高砂市阿弥陀から北上し鹿島神社のチタンの大鳥居付近に無料駐車場がある。
Route Map:鹿島神社登山口から百閒岩を登り鷹巣山を経由して縦走尾根をを往復する。
兵庫100山』  いつもは手ぶらで行く高御位山であるが、久し振りにカメラを持って行く。
今年の'06.07.O8に縞柄山(2,403m)に登って以来、気力の低下から山歩きをしていない。
この歳で3ヶ月も山歩きをサボっていると随分と体力が落ちているものと思われる。
高御位山のHPは過去には沢山アップしていたが、最近はご無沙汰だったので、体力測定を
兼ねて久し振りに行ってみる。結果、体力はガタ落ちだった。
登り:1時間30分
下り:1時間20分
コースタイム:1時間50分
(休憩時間含まず)
たかが高御位山なれど
”高御位山”のベテランから見れば、標高304mの山に大して大袈裟なHPをアップしてと怒られそうであるが、これから ”高御位山”へ登ろうと考えているハイカーの参考になればと思います。
”高御位山”に関するHPは兵庫50山のガイドブックの頃からアップしているが、かなり雑だったので、これからは兵庫100山として修正、整理して行きたいと思っています。
我が稲美町には田んぼばかりで山が無いので、今後も自宅から一番近い山として登り続けます。
〔087〕高御位山 (304m)
たかみくらやま
竿池から見た播磨アルプス中央部。 今日は鹿島神社から鷹巣山を経由して高御位山までを往復する予定。
大鳥居の右側にある一般車用無料駐車場。暑い日には日陰となる樹木の下に車が集まる。裏側は馬ノ背の登山口があり、更にその先には市ノ池の公園がある。公園奥からも登山口がある。
鹿島神社入口に建つ金属光沢のチタンの大鳥居が目を引く。左手前の白い建屋は公衆トイレであり、遠く奥には百閒岩が望める。大鳥居の左には参拝者用の駐車場、右側にはハイカーを含む一般無料駐車場がある。チタンの大鳥居は無垢のチタン材で在る訳が無く、何mmのチタンプレートを使っているのか気になる所。心材は鉄骨なのだろうか?
歩くこと数分で鹿島神社の入口に着く。
かしわ餅屋さんが数件並ぶ道を鹿島神社に向けて歩く。
この道はかしわ餅屋さんの呼び込みがうっとうしい。
鹿島神社に着く。登山口は右側からも左側からも行けるが、いつも左側から登っている。
鹿島神社の山門(?)を潜る。
遊歩道の始まりの階段道が結構きつい。
左側の鳥居を潜って山麓を周回している遊歩道に向かう。
遊歩道の階段を上り切ると登山口となるが、ここには道標が無い。
遊歩道を真っ直ぐ進んでも百閒岩を 2/3程エスケープ出来る登山口がある。
尾根筋に出ると十字路となり、左側がpk190ピークに直登して豆崎まで行く道、真っ直ぐは姫路別所高校に下山してしまう。百閒岩へは右側に進む。ここには古いトイレが建っているが封鎖されている。
標高の低い地点での展望台であるが、展望は捨てたもんではない。
柵のペンキは最近塗り直された様だ。
南方向には直登の登山道が見えている無名のピークが聳えているが、
標高はたったの190mしか無い。播磨アルプスとしての縦走路には
ピークが沢山あるが、名前の付いたピークは殆ど無い。
目の前にチタンの大鳥居、遠く播磨灘に淡路島と明石大橋が見えている。
台風一過の晴天になると思いきや曇り時々晴れの天気となってしまった。
これから ”高御座山”まで縦走する訳であるが、ここから見る ”高御位山”は随分と遠く感じる。
楽に登るなら ”馬ノ背”を通れば良いのだが、今日はあえて一番遠回りの道を歩く。
百間岩の取付きから見上げる。斜度はきついがグリップの良い花崗岩なので、道標の丸印に従わなくてもどこでも歩ける。
長年、多くのハイカーが歩いているので花崗岩の岩肌からはザラザラが摩耗して無くなっている。
遊歩道から登山道は見付け難いので、百閒岩の右端を歩くか、1本木の下にペンキ書きの道案内がある。しかし、あえて使いたい登山道ではない。
見付け難いが遊歩道の奥にある登山口から分岐がある。
この道を利用するが百閒以下の2/3がエスケープ出来る。
百間岩から鉄塔ピークまでは穏やかに登るな尾根道となる。
百間岩を登り切ってから振り返り見る。今日は岩面が乾燥していて
グリップに問題無かったが、雨で岩面が濡れるとクロコケで滑り
易くなり危険を感じる様になる。雨天、要注意!
尾根筋はどこからも展望が良く、播磨灘に浮かぶ”ヒョッコリひょうたん島”の上島が正面に望める。
上島は思い出深い島であり、ヨット、ジェットスキーでよく遊びに行ったものだ。
今日は台風一過の影響か、いつもより空気が澄んでおり、小豆島もしっかり見えた。
山の同定は苦手であるが播磨灘の無人島は殆ど同定出来、殆どの島にダイビングに行っている。
特に無人島の加島にはビールだけを持ってキャンプに行き、食料は全て海から調達した思い出がある。
鉄塔のあるピークから電波反射板のあるピークに向かうが、この間に勾配は殆ど無い。
pk209は播磨アルプス全山縦走の折に1回だけ通っている。桶居山へは最近、御無沙汰である。
電波反射板のあるピークから高御位山までの縦走尾根を見る。
大半のピークは標高300mに満たないが、播磨アルプスの名の如く、アルプス感はたっぷり出ている。
電波反射板のピークから pk209ピークに伸びる登山道を見る。
振り返ると鹿島神社からの遊歩道と、そこから伸びる百間岩の
エスケープ路がはっきり見えた。 このエスケープ路は遠回りで
時間が掛かり、利用したい道ではなかった。
登り方向では手前のピークへの登りが一番きついかな。
天空回廊道と言いたい所であるが、前述の様に標高は200m程しかない。
高御位山では”キキョウ”の花は終わり ”ハギ”が一面に咲き
乱れている。 個人的にはハギの花に華やかさは感じない。
一輪だけ残っていたキキョウの花に哀愁を感じた。
自分では芦屋の岩梯子を捩って、ここも岩梯子の
名を付けている。 歩き難いが楽しい場所でもある。
モタモタ歩いているとおねえちゃんハイカーに抜かされた。
彼女達の足が早い訳でなく、おいらがゆっくり歩いていただけ。
”鷹ノ巣山”と双耳峰のピークに着く。
山名を付けるとしたら ”西鷹巣山”になるのかな。
彼女達は日焼け止め用の大きなマスクをしており、綺麗なのか、
そうでも無いのか確認出来なかった。 コスチュームには随分と
お金を掛けている様見えた。
鷹ノ巣山への登りとなる。後ろからコース取りのアドバイスをするが、
彼女達は加古川在住で高御位山は充分している様だった。失礼しました!
晴れたり曇ったりの天気の中、少しは晴れたので登って来た縦走尾根を振り返り見る。
”鷹ノ巣山”の直ぐ東側の馬の背分岐のピークに着く。
縦走中、唯一山名が付いている ”鷹ノ巣山”(264m)に着く。
ピークに三角点があるのも鷹巣山だけであった。
分岐には道標が立っているが、朽ちていて殆ど読めない文字もある。
馬ノ背の枝尾根を見る。下りの最初と最後はきついが馬ノ背の中間部分には勾配が殆ど無い。これを下り切ると駐車場に出るので、高御位山へはこの道を使うハイカーが多い。
”桶居山”への分岐には目立つ所に道標がある。
ここからの下り道はきつい。
下り初めて直ぐの地点に桶居山への分岐がある。 ここからの
”桶居山”は ”高御位山”に登るより遠く時間が掛かる。
”桶居山”は佐土新からなら30分程で登れる。
晴れれば10月とは思えない陽射しの強さであるが、
昨日の台風の余波なのか気持ちの良い風が吹き抜けて行く。
ここの急下りを消化すれば、後はきつい登りが無い。
標高たった200m前後の天空回廊が続く。
この尾根も下り初めは急であるが、後はダラダラ道である。
最後は市ノ池公園の施設内に入り、駐車場へは近い。
”市ノ池公園”への分岐に着く。 カシミールの地図には登山道が
表示されていないが、何度か下ったことがあり、
しっかりと登山道は付いている。
縦走路途中から ”長尾奥”に下る枝尾根を見る。
”長尾奥”への枝尾根を見る。 最後は樹林帯に入り集落を
通って駐車場に戻るので集落の中で道間違いし易い。
”長尾奥”への分岐標識も殆ど読めない文字であるが、
雰囲気で内容は判った。
'11年1月24日に発生した山火事で尾根筋の南面は全て焼き尽された
のであるが、あれから4年、大火災があったとは感じられない程に
復旧しているが、所々に丸コゲになった樹木が残っている。
”高御位山”が随分近くなった。 露岩部分が登山道であるが、
これをクリヤーすれば山頂までの間、勾配は殆ど無い。
露岩帯に入るが、ここは斜度も緩く、”百閒岩”と
違って普通の登山道である。
写真ではすごい露岩に見えるが、何てことの無い登山道である。
露岩の上部を ”逆層スラブ”と勝手に名付けた。
名前が付いていないと場所を特定し難いのだ。
これが北アルプスの本物の ”逆層スラブ”
スケールは雲泥の差であるが、雰囲気は良く似ている。
最近、藪の中に見付かったのか新しい標識と目玉となる石を
載せられた ”かえる石”が鎮座していた。
”北コース”の分岐に着くが、相変わらず道標が何も無いので、
ここが ”北コース”の分岐だとは判らない。
'07年12月30日に一度だけ通っている。
”長尾コース”の降り口は電波反射板のフェンス沿いである。
”長尾コース”への分岐に着くが、ここの道標も文字が褪せて
殆ど読めない。 このコースは馬ノ背と同様の枝尾根であり、
上部はスラブ状の急峻で面白いコースである。何十回と利用している。
懺悔なのか、お願いなのか、かなり長くお祈りしているハイカーが居た。
”長尾コース”の枝尾根を見る。 登山口近くには野池の中の
円形の駐車場があり、登山口までは集落の中を少し歩く。
登山口には道標がある。
鳥瞰図の円柱があるが、兵庫の有名山は全て遠く離れており、
山蔭にもなっているので、どの山も見えてない。
ここに鳥瞰図を設置したのは失敗だと思う。
”高御位山”のてっぺんと展望岩を見る。 今日は平日の木曜日、
リタイヤしたじじ、ばば以外にも若い人が沢山登って来ている。
最近、 ”高御位山”の知名度が随分高くなっている様だ。
今日は写真を撮りながらのゆっくり歩きであったが、大鳥居のある駐車場から山頂までは
通常1時間30分あれば到着する。 成井からの参道で登れば30分で山頂に立つことが出来る。
山頂表示も随分と色褪せており、そろそろ新調が必要だろう。
山頂の小さな祠の後ろが高御位山の最高地点。
山頂に建立された”高御位神社”中には毎日登山者の記帳ノートがある。
'04年には新設されていたバイオトイレ。
山頂にトイレがあるのは女性には嬉しい配慮だろう。
山頂の岩場は神坐となっているらしく宗教色が強い。
山頂の東側にある ”飛翔の碑” ここから手作りグライダーで飛行したとあるが、ランディングするスペースが無い様に思うのだが・・・
昔はクライマーを時々見掛けたが、最近は見掛けない。
ハイカーが多くなり、ここを登るのは気が引けるのだろうか。
飛翔の碑の先にある岩峰。先端まで行けるのであるが、崩れそうな岩なので止めておく。
下山に入る。 下山と言っても登り返しの小さなピークが5つ程あり、
それが播磨アルプス縦走が疲れる原因でもある。
下山時に手を抜こうと思えば枝尾根で下山すれば距離と時間が
短縮が出来るのであるが、今日は鹿島神社まで戻ることにする。
2つ目、3つ目の登り返しのピークを見る。
逆層スラブ、露岩帯を下って最初の登り返しに向かう。
3つ目の登り返しは標高差が少なく大したことはない。
4つ目の登り返しは双耳峰である鷹ノ巣山となる。
2つ目の登り返しは結構きつい。
5つ目の登り返しは電波反射板のあるピーク。
4つ目のピーク、鷹ノ巣山から5つ目の登り返しピークを見る。
左の岩の先から ”百間岩”の下りが始まる。
電波反射板のあるピークから鉄塔のあるピークまでは緩やかな下りとなる。
”百間岩”の下り始まり点。 初めてのハイカーは少し怖いかも知れないが、
砂塵が無くグリップが良いので安心して下れる。 ”和気アルプス”のスラブは
砂塵、岩屑が一面に載っており下りは非常に危険だった。
”百間岩”の中間付近。
誰かが掃除しているのではと思う程に砂塵は無い。
”百間岩”の終盤地点。
岩盤の色はお陽さんが出るかどうかで変わってしまう。
”百間岩”を下り終わってから再度、上部を見上げる。
播磨アルプスにはスラブ岩が沢山あるが、
”百間岩”が一番幅広くて長い。
遊歩道まで戻ると鹿島神社への曲がり道が判り難いので要注意。
真っ直ぐに行っても駐車場には戻れる。
京都の伏見稲荷の千本鳥居と違い、3つの鳥居を潜る。
この辺り、夏場にはやぶ蚊出る。
鹿島神社の参道には手水があり、夏の暑い日に登る時には
ここでタオルを濡らせて首に巻き、暑さ対策としている。
鹿島神社の駐車場から鷹ノ巣山を見る。
この駐車場は参拝者用でハイカーには解放されていない。
チタンの大鳥居に戻る。右側の広い駐車場も参拝者用となっているが、ここに停めても注意されることはないだろう。一般車駐車場は大鳥居を潜った先にある。鹿島神社は初詣には大人気で正月三ヶ日には広い駐車場は一杯となり、付近の道路は大渋滞となってしまう。
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